大阪市長選挙
11月8日に大阪市長選の投票があり、新市長に民主党推薦の元毎日放送アナウンサー平松邦夫氏が当選し、自民党公明党推薦の現市長関淳一氏は落選しました。
当初から関氏を推薦するのには自民党公明党ともに異論があり、まとめるのに時間がかかり、一枚岩で選挙ができたとは思えません。
関氏の敗因は、
・ 大阪市の赤字の助役時代からの責任問題(職員の厚遇問題、ATCやWTCなどの第三セクターの累積債務問題、大阪市環境事業局舞洲工場の総工費に多額の資金を投入など)や防衛省などの官僚の問題で、市長を助役出身者から民間人に変えようとの流れになった
・ 労働組合や市OB、同和関係者が平松氏を応援した
・ 市営交通の高齢者の無料パスは続行と関氏は述べていたのに対し、反対陣営から無料パスは廃止と逆宣伝があった
などが挙げられます。
しかし、平成17年に再選してからの2年間は1,200億円を超える経費削減や、4,500人を超える職員数削減、労働組合との関係の刷新など市政の改革を行ってきました。さらに経費の削減、職員の削減を続け、改革を続行するはずでした。それに対し、平松氏は労働組合などから推薦を受けており、更なる市政改革が続行できるかは疑問です。ただ、市民が選んだ平松氏ですから、民間出身の視点を活かした市民の期待に沿った市政を行っていけるのか、今後に注目したいと思います。
大阪府知事選挙
太田知事は、「政治とカネ」の問題で各政党が不支持を表明し、三選出馬を12月3日に断念しました。各政党は新しい候補者を選定中との事で、色々と話が出ております。
しかし、今回の選挙は大阪をどう再生するかが大きな問題なのに、政策の前にまず候補者というのはいかがなものかと思います。確かに、選挙まで時間が少ないので運動している時間がなく、知名度のある人を候補者に立てたいというのはわかるのですが、大阪の経済は緊迫した状態です。大阪の今後の為、しっかりとした政策協議を疎かにせず、行政や政治に精通した改革のできる候補者を考えなかればならないと思います。