国政は混迷をたどっています。
政治はいったいどうなっているのだろうかと思う国民が多く、このままでは、このままでは政治不信が増すばかりです。
ガソリン税
ガソリン税の暫定分25.1円/リットルが延長されず、4月の元売り業者出荷分より下がることになりました。確かに我々ユーザーとしては喜ばしい事である一方、地方財源問題、道路を含め地方予算の問題が大きく変わり、工事ストップ等も出てきます。又、ガソリン税は、元売り業者から出荷された時点で税金が課税されている蔵出し税なので、本来、4月1日から即、値下げというわけにはいきません。しかし、赤字覚悟で値下げに踏み切る店が出てきたことで、価格競争で潰れる店が出ることも予想されます。
3月27日に、「平成21年度より道路特定財源一般財源化を実施する」 と福田首相が表明しました。平成20年度は現状のままとのことなので、「今こそ暫定税率を撤廃すべきだ」と主張する民主党とは暫定税率の点では相いれません。
私は道路特定財源の一般財源化は必要だと思いますが、ただ漠然と一般財源化するのであれば、すべてが財務省の権限下に置かれます。道路予算、環境対策、社会保障等、何にそれぞれいくらずつ使うのか、中身を詰めるべく充分に議論をし、国民の理解が得られるように変えるべきだと思います。 3月も終わりになって、ガソリン税だけでなく、自動車取得税、不動産取得税などの六項目の減税措置も無効となると取り上げられましたが、ブリッジ法案で2ヶ月延長となり、なんとか凌ぎました。しかしながら、期限が切れることは分かっているのですから、国民の混乱が少なくなるよう決めるべきことは前もって決めておく必要があると思います。
日銀総裁
日銀の総裁人事では、野党に3度否決され、総裁不在となりました。
与党として民主党の主張を踏まえて人選をしなくてはならないのは当然です。しかし、民主党の主張する財金分離も分かりますが、民主党は文句ばかり言うのではなく、今の国際金融の中で他の適任者は誰なのか、責任ある政党として提案するべきではないかと思います。
薬物混入ギョウザ
中国製のギョウザ問題で、中国政府は日本での薬物混入の可能性を主張し、中国側に問題なしと表明しています。ギョウザの袋の中から薬物が検出されている等のことから、中国で薬物が混入したことは明らかであるのに、日本政府は中国に文句を述べていません。今回は特に日本として中国に対して毅然とした態度で対応してほしいと思います。また、私たち国民一人一人が今回のギョウザ問題をきっかけに、食料の安全、食糧自給問題について考えていく必要があると思います。
自衛隊
イージス艦の事故、護衛艦の火事の問題、機密情報の漏洩など、自衛隊の不祥事が多く発生しました。自衛隊はいったいどうなっているのか、これで、テロや緊急時に対応できるのか、本当に心配です。組織改革だけでなく、一人一人、意識を変えることが大事だと思います。「国民を守る」という明確な意志と自負心を持って、自衛隊として活動してほしいと思います。
年金
政府は消えた年金5,000万件の調整、名寄せを終了したものとしましたが、約3,000万件が全く不明のままとなっています。これで厚生労働省、社会保険庁は仕事が終ったと思ったら大間違いです。約3,000万件をどうするつもりなのか、しっかり議論すべきだと思います。 政治情勢、与野党がねじれているといえども、与野党とも、国民の為の政治をし、党利党略はやめて今一層頑張る必要があると思います。