南スーダン・ジブチ視察訪問
日時:平成25年4月25日~30日
場所:南スーダン共和国・ジブチ共和国等
ゴールデンウィーク前半に南スーダン共和国、ジブチ共和国等を訪問し、 現地政府関係者及びUNMISS(国連南スーダン共和国ミッション)関係者との意見交換、 UNMISS日本隊及び派遣海賊対処行動航空隊を視察、そして自衛隊員を激励して参りました。
南スーダンでは、サルバ・キール大統領及びマシャール副大統領を表敬致しました。 UNMISS日本隊の活動状況等を紹介、同隊の活動に対する南スーダン政府の協力への謝意を述べ、 今後の自衛隊要員の安全確保を依頼する目的を果たしました。
そして、ジョンソンUNMISS事務総長特別代表をはじめUNMISS関係者とも 今後の安全確保など意見交換が出来ました。 また、UNMISS日本隊の現地における宿営地等を視察。現地情勢、部隊運用の現況、安全対策など聴取し、 大変過酷な環境の下での活動に従事する隊員を激励して参りました。 平成24年1月より開始されたUNMISSへの自衛隊部隊派遣も第三次要員を数えるまでになりました。 第一次要員が酷暑の下、天幕で露営しつつ活動の基盤となる宿営地を整備、 続いて第二次要員が雨期を迎える困難な環境の中で本格的な施設活動を開始。 そして、昨年12月より第三次要員がジュバ・イェイ道といった基幹道路の補修や 大型のODAとの連携案件の開拓など活動を進展させています。
ジブチでは、派遣海賊対処行動航空隊の活動拠点を視察。運用状況を確認するとともに、 高温、砂塵など過酷な環境の下で任務に従事する隊員を激励して参りました。 自衛隊の海賊対処行動と国際社会の取組の結果、ソマリア沖・アデン湾における 海賊事案の発生件数は今年に入ってから6件のみと減少傾向にあります。 また、各国のアデン湾における海賊対処活動の中で、警戒監視飛行の約6割を当派遣部隊が占めるなど、 各国からも累次にわたって高く評価されています。
翌日にはアブドゥルカデル首相及びハッサン国防大臣を表敬。 自衛隊の活動拠点の円滑な運用等についてジブチ政府の協力に謝意を表明し、 両国の良好な関係の更なる発展を図ることで一致致しました。