ブルガリア・エストニア出張
日時:平成27年5月3~8日
場所:ブルガリア、エストニア
5月4日、ブルガリアにて。
キュミュルジエフ国防副大臣と会談し、両国の防衛政策・安全保障環境等について幅広く意見交換をしました。ブルガリアとは長年、良好な経済・政治関係を築いていますが、これが安全保障・防衛協力の分野にも広がることを期待。ブルガリア側からもその旨の提案がありましたが、お互いの組織や政策、関心分野についてよく知り、まず信頼関係を築くことが重要です。そのためにも、様々なレベルて意見交換や議論を行い、どのような分野での交流・協力が可能か今後見出してまいりたいです。
その後、第78大隊を視察。ここでは、ブルガリア軍で民軍協力などの分野について様々な勉強・訓練をされているようでとても参考になりました。
5月5日、国防大学を視察し、70名ほどの学生・教職員等へ講演をさせて頂きました。東アジア情勢・日本の外交 安全保障政策、米国とのガイドライン、安全保障法制、国際協力等について説明し、理解を深めていただきました。大変有意義なものとなりました。
5月6日、早朝よりフランクフルトからエストニアのタリンへ。
エストニアはIT最先進国の一つで、130万人の国民にほぼ完全に利用されています。
歴史的には隣の強国であるソ連やドイツに占領されて自治がなくなることもありましたが、ソ連崩壊直前に独立を再び回復した国です。近年はロシアの活発な軍の動きに注視しなければならない状況。1万3000人による演習の最中でしたが、テラス国防軍司令官を表敬いたしました。
5月7日、ペテルコブ国家情報システム庁長官と懇談後、マラン国防次官と会談。二国間の協力や交流、特にサイバーなどの安全保障分野での協力を深めていきたく、意見交換いたしました。
また、NATO及びOSCEをはじめとする欧州諸国との協力の強化や、地域情勢、ウクライナ、バルト海付近、東アジアの安全保障状況についても話し合いました。