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<2013年06月14日>沖縄訪問及び視察

日時:平成25年6月5日(水)~6日(木)
場所:米軍普天間飛行場、沖縄防衛局、米国在沖縄総領事館、沖縄県庁、沖縄地方本局石垣出張所、航空自衛隊宮古島分頓基地等

先日、私が所属する衆議院安全保障委員会による委員視察に防衛大臣政務官として同行して参りました。 普天間基地や沖縄防衛局等を視察、オスプレイや周辺環境の現状説明を聴取し、在沖縄米国総領事や沖縄県知事と会談致しました。 現在、普天間基地にて米軍が使用しているヘリCH-46に代わり、MV-22オスプレイの導入作業が行われており、色々な情報が飛び回っています。
ご存じの通り、オスプレイは、ヘリコプターのような垂直離着陸機能、そして固定翼機の長所である速さや長い航続距離という 両者の利点を持ち合わせた航空機です。空中で停止飛行するホバリングが可能となり、高速で飛行することもできます。
少しオスプレイについて述べさせて頂きます。

普天間基地にて説明聴取

①事故率について
海外での事故報道により、不安に感じている方もいらっしゃるようですが、MV-22オスプレイのクラスA*における事故率**は、 海兵隊各航空機平均2.45より下回る1.93になります。 導入当初10万飛行時間における海兵隊回転翼機のクラスA飛行事故件数の中では最少となります。

②騒音について
MV-22オスプレイの騒音は、CH-46より概ね低くなっています。
例えば、高度250フィートでのオスプレイの固定翼モード時の騒音暴露レベルは93dB、CH-46は101dBとなります。

また、従来のCH-46と比較した場合のメリットも多くあります。

MV-22オスプレイ

③速度について
最大速力は、CH-46が約270km/hであるのに対し、オスプレイは約520km/hと約2倍の速さになります。

④航続距離について
CH-46は約700kmであるのに対し、オスプレイは約3900kmと長い距離を航続でき、空中給油を利用すると更に航行距離が伸びます。

⑤輸送・貨物について
CH-46より多くの人、物が運べます。外部に搭載できる貨物の量はCH-46の約2.5倍の約5700kgとなります。

在沖縄米国総領事と衆議院安全保障委員の先生方と

報道等から抱かれるイメージよりも事故が起きにくく、CH-46と比べても効率的で、人道的援助、 災害救援及び救助活動がより効果的に遂行することができ、かつ防衛能力の向上にもつながることがわかりました。
普天間基地等の視察後、政務官として、在沖縄部隊の現状確認と隊員への激励のため、石垣島、宮古島を視察致しました。
沖縄県は多様な要因が影響し、自衛隊を取り巻く環境が他の地区と比較して特に複雑な情勢にあるかといえます。 そのような中、両島で勤務する自衛隊員の皆さんは、地元自治体や住民の皆さんとの関係を大切にし、 自衛隊に対する理解の深化にも努めておられました。
今回の視察で得た知見をもとに、国家・国民の安全を守る為にも充実した方策を講じたいと改めて感じました。

沖縄地本石垣出張所前にて地元メディアに囲み取材を受ける左藤章

*クラスA:政府及び政府所有財産への被害総額が200万ドル以上、国防省所属航空機の損壊、 あるいは死亡または全身不随に至る傷害もしくは職業に起因する病院等を引き起こした場合

**事故率:2003年10月1日~2012年4月11日の事故率、(事故件数)/(飛行時間)×100,000

宮古島分頓基地内視察

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この記事を書いた人

左藤 章のアバター 左藤 章 元衆議院議員・学校法人大谷学園理事長

現在、学校法人大谷学園理事長。
防衛副大臣兼内閣府副大臣、衆議院安全保障委員長、衆議院文部科学委員長等を歴任。
情報通信、防衛、教育、司法など多岐にわたる分野で活動中。

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