8月1日、福田康夫首相が内閣改造を行い、閣僚17人うち、13人が交代する大幅な改造となりました。
まず、福田首相が重点政策に掲げる消費者行政・食品安全担当相には、郵政造反・復党組で党の消費者問題調査会長を務める野田聖子氏が、また党の政調会長にも、同じく郵政造反組の保利耕輔氏が起用されたことで、郵政解散以来の党内の亀裂に終止符が打たれた事になると思われます。
想えば、昨年の9月26日福田内閣が発足した時は、全派閥をきれいに起用し、「旧来の派閥復活」「派閥均衡内閣」などとマスコミに批判されました。
今回は自民党の8派閥中6派閥のトップが閣僚や党四役になり、すべての派閥から閣僚を選び、郵政民営化に反対した「造反組」も登用しています。挙党態勢を維持しながら、麻生幹事長の言葉を借りれば「結党以来の危機にある自民党」 のなかで、一見新鮮味に欠けますが政策通をごそっと並べた重厚な内閣になったと思います。
世論調査での支持率上昇の期待に沿うように、福田改造内閣の実力発揮に期待したいと思います。
消費税論議は、福田首相自らが先送りしましたので、来年から上がることは無いと思われますが、経済財政担当相に与謝野馨前官房長官、財務相に伊吹文明自民党前幹事長と、財政再建派が起用されましたので、財政立て直しのための政策が行われるのではないかと思います。
諸物価が値上がりし、国民の生活事情はますます大変になろうとする中、福田首相は、小泉改革やこれまでの政治による雇用、年金、医療、介護などの様々なひずみへの対策をまず実行する必要があると思います。
しかし、同時進行は難しいと思いますが、多いに議論を重ねて、無駄・ムラを解消するよう構造改革、行政改革もこれまで通り進めていく事も大事だと思います。
福田首相は「安心実現内閣」と命名されましたが、私も国民の一人一人が安心して暮らせるような政策が実現できるように、更に頑張って参ります。